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Ajio Kino

Author:Ajio Kino
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札幌在住、レコーディングエンジニア、PAオペレーター。
好きな物ー温泉、ワイン、農家直売。

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2011.04.01    カテゴリ:  ミックス・レポ 

   ミックス・レポ~The Raynote「Edosurvivor」

mogurablog.jpg

レコーディング・メモ
以前Raynoteもレコーディング・レポでプリプロの記事を書きましたが、その週末2日間
で録音しました。1日目はバック3ピースの同時録音、2日目は、かぶせのパートとヴォーカ
ルの録音を行いました。全3曲の収録のCDはタイトル「もぐらの逃走」、その中からM2の
「Edosurvivor」のミックス・レポを。

ドラム
まず各トラックにMcDSPのAC-1を立ち上げています。トップにはEQ3を、キック、スネア
ハイハットにはd2でEQをしています。タムはこのとき、TrialでいれていたSPLのVitalizer
で存在感をだしています。あまりこの様な使い方はしないと思いますが、私の場合、聞
いてよければ、やってしまいます。このあとドラム全チャンネルをAUXトラックにアサ
インしてAvid MC77、EQH-2,MEQ-5で再度音をつくっています。

kinocom.jpgkimodr2.jpgkimodr1.jpg

MC77はRATIO全押しですが、あまり極度にコンプレッションしないようメーターをみて
Inputを調整しています。BF76より、あさっりした感じだったので、今回はMC77を使って
みました。下にあるサンプル音源ではドラムソロが含まれているので、その掛かり方が
よくわかるかと思います。また、ドラムソロの中で聞こえるシンバルのフランジングは、
別録りしたシンバルを貼付けてAvid Sci-Fiをかけています。
kimoflang.jpg

ベース
ベースはTube D.Iで録ったトラックとTYPE85のD.Iで録ったトラックの2本が必ず鳴っ
ていてTYPE85のトラックはIK MultimediaのAmpegSVTで処理しています。そのセッ
ティングは下の画像の通りです。
isseiamp.jpg

その2つのトラックはAUXトラックにまとめてAvid Slightly Rude CompressorとEQ3が
掛かっています。Compは音の色付け、EQは低域をまとめる程度です。
isseicomp.jpg

下のサンプルサウンドのドラムソロ後半に、弦を押さえないでミュートしながら空ピッ
キングをあててるところがありますが、そこにSoundtoysのCrystallizerをかけて水の
アブくの様なサウンドを出しています。Soundtoysのプラグインはたくさんの
プリセットがあるので試してみると、そのバンドに合うものが見つかったりしておもしろ
いです。私はバンドに対してこういうモノもあるけどと提示しますが、最終的には
バンドさんの判断にゆだねます。私もゴリ押すこともありますが、アイディアに固執
しません
isseisolo.jpg

ギター
ギターは録音時、バッキングに関しては、ドラム、ベースと同じスタジオでアンプを鳴ら
しました。音のセパレーション的には問題なかったのですが、1本のギターだけだと2ch
ミックス的に楽曲とバンドの持つ迫力に欠けたので、昔からの手法を使いました。Lchは
録音したギターで、Rchにはそのディレイ音になってます。ディレイはWAVESのSuper Tap
をつかっています。さらにそのディレイ音にWAVES Doublerをかけてピッチをかえてい
ます。
mikadelay.jpg

ヴォーカル&マスター
メインの歌はGtのDaichi君が担当で、ベースのissei君も、セクションによって担当して
います。そのメインの歌にはMcDSPのCB3でコンプレッションとダイナミックEQで存在感
をつけて、WAVES Renaissance EQとMcDSP ML1でまとめています。リバーブはWAVES
Renaissance ReverbでRoom感をだしています。あっ!ドラムのKimo-TAKU君も[自慰
・A・猥・Boy!]のパートをシャウトしていましたね
mikacb3.jpgmikarev.jpg

マスタートラックでは最初McDSP AC-2でコンプレッションしてPSP McQ,McDSP ML4で
まとめています。
rnac2.jpgrneq.jpg

Raynoteは札幌を中心に活動しています。CDの入手は今のところ、ライブ会場やStudio
TAYLERでできます。メンバー皆、社会人2年目の若いバンドなので、仕事とバンド活動と
一生懸命やっていただきたいですね、特に今の自粛ムードを吹き飛ばす元気な活躍で日本
を盛り上げる一員になってほしいと期待します!

The Raynote  on My Spacehttp://www.myspace.com/theraynote


Edosurvivor
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2010.10.29    カテゴリ:  ミックス・レポ 

   ミックス・レポ~RO「step on step」

41MZJER16ULblog.jpg

レコーディング・メモ
インストバンド「RO」のCD"elements"からM3の「step on step」のミックス・レポをお届
けします。録音したのは2010年7月に入ってすぐに1日で7曲(!)録音されました。その
時の模様は以前レコーディング・レポに書いたと思いますので、そちらにリンクを貼ってお
きました。ご参照ください。ミックスはその後二日間に渡り行われました。バンドとして、
音の目標、聞かせどころがはっきりしているので()スムーズに行きました。また、ライブ
感を大事にしたいとのことでのメンバー一発録りなので、演奏の修正などないので、その
ままの演奏が収められ、7曲のミックスも二日で終了できたと思います。

CD"elements"の発売はimpulse recordsから2010年9月24日にリリースされています。Ama
-zon.co.jpのリンクにはジャケットのイメージが表記されなかったので、隣にジャケットを
アップしておきました。

ドラム
まず、McDSPのAC-1をドラムトラック全チャンネルに立ち上げました。AC-1を使う時はス
ネアに最初にさして、インジケーターがピーク時に黄色がつくようにパラメーターを調
整して、それを他のチャンネルにコピーして微調整しています。

drroac.jpg
*写真をクリックすると大きくなります

メンバーからは、スネアを効かせたバランスにしてとの要望があり、アルバム全体に渡って
スネアの存在感がでていると思います。スネアは表裏のトラックをAuxチャンネルにひと
つにまとめて、Oxford Dynamicsでコンプレッションしています。Oxford~のパラメーター
にWARMTHというのがあり、ここではオンにして色づけしています。あと、リバーブが
スネアにはかけてあります。曲によってはかけていないものも、あります。リバーブはIK
MultimediaのClassic Studio ReverbのPlate。

rosnrevblog.jpg

ドラム全体にTL SpaceのどこかのStudioの響きをサンプリングしたIRをつかったもののリ
バーブも別にかけてあります。このTL Spaceのリバーブは曲毎にIRを替えて響きに変化をつ
けています。次にキック。インマイクのトラックには、WavesのRcompとDigidesign ff d2で
作っています。アウトのマイクのトラックでは、キックフロントの皮鳴りを足す感じで処理
しています。

kickro.jpg

下のサンプルサウンドの1:40あたりからドラムの音がこもっていくような音になると思い
ます。ここのセクションは、ドラム全体にSonalksis TBKで周波数をオートメーションで
変化させています。ここの部分はメンバーの要望からできています。あと、聞き取り
にくいかもしれませんが、SoundtoysのPhasemistressがかけてあり、スネアに反応して
ますね。

rotbk.jpgrodrphase.jpg

ベース
アルバム通して、2種類の音がつくられ、この曲ではIK Multimediaの Ampeg SVTの
プラグインを使ったトラックとTube DIで録ったままのトラックを混ぜています。

robaampblog.jpg

キーボード
事前にもらったファイルにもComp,EQ,Limiterなどで処理しています。曲によっては、Duy
Dad TapeやMcDSPのAC-2なども使いましたが、この曲では、WavesのC-1,McDSPのFB
E4,WavesのL2が順にかけてありました。

ライブで弾いたキーボードトラックにはBF76、Oxford EQ,L2,それとファイルの音源と発音
位置がかぶらないよう、WavesのS1で広げてあります。

key76.jpgKeyroeqblog.jpgkeyros1.jpg

最後にマスタートラックにはEQを、いつもbx_hybridを使っていたのですが、McDSPの
ML4を挿すようになってから、もう少し味付け感のあるものが、使いたくなって、昨年末に
購入したPSP AudioのMcQを最近インサートしています。

romaseq.jpg

「RO」はそれぞれのパートやトラックの重なり方が、非常にセンスがよく、音楽的にも偏
差値(?)の高さが伺えます。私の大好きな変拍子のリズムもスムーズにアレンジされ
ていますし、曲調も適度に明るかったり、暗かったり、アルバム通して聴いても、飽きが
来ません。まだまだ、皆さん若いので、どんどん音楽のキャパシティーが増えれば、
おもしろいかもしれません(オヂさんの希望)。楽しみです。サンプルサウンドは開始
0:15あたりからFade Inしています。

IMPULSE RECORDShttp://www.impulse--records.com/
RO~My Space
http://www.myspace.com/roreverseosmosis


Step On Step

2010.10.06    カテゴリ:  ミックス・レポ 

   ミックス・レポ~鉞「他界』



レコーディングメモ
鉞のアルバム「壱拾」,CDの発売は先月、2010年9月22日にでたばかりです。以前このブ
ログのレコーディング・レポでもDr録音のレポを書いた事がありましたが、今年の2月~
4月に録った作品と、昨年2009年に録った作品、以前発売しているCDからの作品を収録
しています。その中でも、「鉞」サウンドの幅が広がった曲M6「他界」のミックス・レポを。

ドラム&ベース
まずイントロ。レコーディングの開始時にデモで打ち込んだものをいただいていたので、
そのデモをレコード風にサウンドメイクして使いました。あのスクラッチノイズは、Free
のソフトのiZotopeのVinyl。音がパンニングするのはPTLEのペンシルモードのランダムで
書いたものです。その後のメインリフのピアノフレーズは、WavesのC4でウルサく感じる帯
域だけコンプレッションしてTL Auto-Panで左右に振っています。

takai-pan.jpg

次にドラムサウンド。フィルコリンズとまではいかなくても、ゲートリバーブのサウンドに
なっています。キックはそのまま、CSRのInverseモードでゲートリバーブを。
スネアは、Tetsuo氏のフラムなどプレイが細かいのでパラでAUXトラックに送ってそこ
で、生音にSonalksisのSV-717のゲートをかけてスネアのアタック音のみゲートリバー
ブへ送りました。スネアのゲートリバーブはWavesのRenaissance Reverb。

kick-gate.jpgsn-gate.jpg

ドラム全体をAuxトラックにまとめ、McDSPのAC-1,Smack LE,BombFactryのPultec EQなど
で音作りしています。ドラムに続きベースは、曲にあわせているため、大人なプレイで
まとまっています。サウンド的にはミックス時にコーラスをかけたいとのことだった
のでWavesのMondoModをパラでかけました。

basscho.jpg

Vox&Cho
メインのRapにはSmack LEを、重ねではいってくるトラックにはdigidesignのMC77の
コンプを軽くかけて、さらにAuxトラックにまとめて、DeESSorやSonyのOxford EQや
BombFactryのBF76でピークを抑えています。

takaivo-eqblog.jpg

目的の違うコンプの多重がけはよくやります。昔、ミキサーでミックスしていた頃も、
Tube Compなど、色づけするコンプや、アタックをつくるもの、抑えるものと、何台か
つないでいたこともありました。DAWになっても考え方は、同じでやっています

またDeEssorも、vocalトラックにおいての必需品ですが、歌い手のクセや、マイクや機材
の特性などにより、聞いてみて必要のない時は、使わないようにしています。

Rapは最後にD-verbに送り、短いプレートリバーブに設定しPanの幅をMonoに近い感じ
で、使っています。

次にコーラスですが、今年の録音のプロデューサーN氏の奥様が参加されております
WavesのRVoxで軽くコンプレッションされた後、WavesのDoublerでコーラスをかけて、
McDSPAC-2で色づけ&再度コンプレッションしています。空間系はSoundtoyのEchboyの
ディレイとIK MultimediaのCSRのHallのリバーブをかけています。

takaicho-cho.jpg

ギター
実はギターはこの曲は入っていなかったのですが、私がいれてしまいました
イントロ、間奏、エンディングに後ろでなっている白玉フレーズがそうです。E-Bowで弾い
てます。ラインで録ってdigidesign PSA-1,Lo-fi,EQ,AC-2などで音を作っています。

最後のマスタートラックはこのときの私の定番、Oxford Dymanicsからbx_hybrid,ML4が順
に挿してありました。

マスタリング
録音した日時、スタジオも違う作品をまとめるのに、どうしようかと考えて、全曲一度、
アナログに通そうと思い、Xlogic Alpha VHD Preを通し、PTLEに戻してファイルにしま
した。その後は全曲M/S処理でマスタリングしていますが、曲によってというか、録音し
た年代によって使うプラグインをかえてあります。SonalksisのSV-315,SonnoxのOxford
DynamicsやDad Duy Tapeも。

このM6の「他界」は、いままでの「鉞」にはなかった感じなので、バンドの振り幅が広
がったのではないでしょうか。私はお気に入りです、ギターも弾いてるし(久々に)。
アルバムに収録されている他の曲も、「鉞」サウンド全開で、ヘビー&ダーク、グルー
ヴィン、スラッシュ!グッドヴァイブレーションと、一言で表す事のできないミクス
チャーサウンドが展開されています。オススメの1枚です!サンプルサウンドは、Amazon
.co.jpで聞ける試聴のあとからつくっています。My Spaceにもいってみてくださいね

Takai
Mathakari~ My Spacehttp://www.myspace.com/mathakari

2010.06.25    カテゴリ:  ミックス・レポ 

   ミックス・レポ~hellne「last word」

前回のブログの内容の続き、アンプシミュレーターを使った録音のミックスレポを。レー
ベル「last fort records」からリリースされ,全国の若手ハード系のバンドを11バンド収録
されたオムニバスCD「hoped reality vol.1」,その中から札幌代表!のバンドhellneの
「last word」です。

レコーディングメモ
CDの発売は、2009年8月29日、録音は2009年の2月1日に行っています。1日でこの「last
word」ともう1曲録音して、別な日にミックスしました。この録音は後のStudio TAYLER
での録音の新しいやりかたを示してくれたものでした。曲中で展開や、テンポチェンジ
が激しい曲だったので、クリックを使わないでメンバー全員(Vo以外)が同時にプレイした
いとのことでした。ただスタジオ的にアンプを隔離するブースを持たないので、ドラム
セットとギターアンプ2台、ベースアンプを同じスタジオにいれるのは、広さ的にもそれ
ぞれ音のかぶりにも、危険があるので(問題ではない)メンバーがとった録音方法
は・・・、弦部隊は全てライン録りで同時録音でした!リアンプの方法もあったのです
が、ギターアンプもプラグインでやってみようとのことになり、ハードなサウンドです
が、録り音はペンペンです



ギター
サンプル音源で聞けるギターの左側がShota、右側がMura-Junになっています。録音中は
それぞれ、Line6のPODなど、ラインで聞いてそれなりのシミュレーターでモニターして
演奏して、録り音はD.Iで素の音を録音しています。左側のギターは、IK Multimediaの
Amplitube Metalで処理されています。

shoutaampblog.jpgshoutapedalblog.jpgshoutamicblog.jpg

上の写真をみての通り、なじみの機材の絵(?)がMacの画面に映し出されます。やはり
シミュレーターなので、本物の機材とは違う音に感じますが、それは、ひとのパラメー
ターごと、ひとつのトーンコントローラーとしてみれば、これほど幅広い音作りができる
ものとして大変便利なものです。ペダルエフェクターから始まり、アンプやキャビのチョ
イス、マイクのチョイスから位置まで、いじるのが楽しくさえなります。左側のMura-jun
のギターはoverloudのTH-1で処理されています。

mjunampblog.jpgmjunmicblog.jpg

前回のブログにも書きました通りこのプラグインは、マイクの位置をマウスでかえる事も
でき、さらに音源からの位置も細かく入力できるので、2つのマイクの’位相ずれ’も再
現できます。

プラグイン・アンプを使っての総評ですが、良い点は、録音がスムーズにできること、音
のかぶりを気にしなくてもいいなど、音をあとから変更できる、独特な質感が得られるな
どがあげる事ができます。逆に欠点としては、EQやCompなどのプラグインでもそうです
が、同じソフトだと同じエンジンを使っているためか、音色を換えてギターを重ねても
分離が悪く感じます。その点は工夫が必要でしょう。あと、ミュージシャンの思った音
がでるかどうかというのも課題になりそうです。ミュージシャンも同じソフトを持って
いるといいですが、そういうわけにも・・・。

ヴォーカル
ヴォーカルのミックスでは、Smack!LE,T-racksのSoft-Clipper,digidesignのLo-Fiを順に
かけています。

kimusmack.jpgkimuclip.jpgkimylo-fi.jpg

正直に話しますが、当時T-racksのSoft-Clipperを「ソフトにクリップさせる」ものと認識
して使っていました。後になって、本当の使い方を知るのですが・・・。でも、
結果聞いていて、ヨカッタので、以後もクリップさせるものとして、使うことがありました
。下にあるサンプル音源の最後の方に、ロボットヴォイスのような歌が聞こえますが、
当時流行っていた、Perfumeのようにしてくれとのことで、Auto Tuneをガッツりかけた
歌が聴けるとおもいます。その歌の主は・・・、左側から聞こえるギターを弾いている
人です!

現在、新しい音源の録音中で、それもオムニバスCDに収録される予定との事で楽しみで
す。hellneは音を聞いてわかるように、気持ちいいグルーブ感をもったロックを聞かせ
てくれます。また曲やアレンジが大変よいです。ライブでは、その良さが吹き飛ぶほど
の暴れ方で、ロックを感じさせてくれます。これからも目が離せないよいバンドです
よ!hellneのMy Spaceでは、「last word」のフルバージョンが聞けるので是非、行ってみ
てください。
hellne My Space
http://www.myspace.com/hellne
last fort recordshttp://lastfort.net/


Last word

2010.06.10    カテゴリ:  ミックス・レポ 

   ミックス・レポ~Fatima Hill「Snow Tower」

Studio TAYLERでの作品をエンジニアの立場からご紹介するとともに、過去の自分の作業
から反省と再認識できることがあればとのことで、第二回目はFatima HillのAlbum「The
Snow Tower」から「Arabian daughter say」のミックス・レポを。

SnowTower.gif

レコーディングメモ
2009年8月20日発売でレーベル World Chaos Productionよりディストリビュートされて
います。全8曲。Studio TAYLERとLEな私の限界に挑んだ録音だった・・・というのが
感想。2008年7月26日深夜のDrum録りから、最終ミックス終了が2009年の5月17日まで、
10ヶ月かかりました。その間毎日録音していたわけではありませんが実作業が月4日平均
で行っていたので、他のバンドの録音の都合で待ってもらったり、私の編集待ち、スタジオ
やメンバーのスケジュール合わせ、体調不良など考えると長くはなかったかもと、今では
思いますね。

サウンドの方向性はバンドとして確固たるものをもっているので、それについていくこと
は楽でしたが、プロツールス、その他ある機材で、彼らが望んでいる往年のサウンドを再現
していくことは、難しいものでした。録り音から詰めていくことはもちろん、ミックスでも
アナログ感満載のプラグインを多用しました。McDSPのAC LE,DUY DAD Tapeなどの
テープシミュは多用していますが、全てにかけたくなかったので、パート毎に調整して
います。また、LE限界の48トラック使った曲もあり、Studioと私のいろいろな意味での
限界を知らされる録音になりました。では、M3の「Arabian daughter say」のミックス
レポです。

ヴォーカル
メンバーから、バランスと存在感を一番大事にするよういわれていたヴォーカルパート
より。10トラックあるヴォーカルは、各トラックごと必要に応じてEQとCompがかけられ
て、さらに主旋パートと、コーラスパートはAUXトラックにまとめて処理。そのAUXト
ラックにWavesのRenaissance Vox,C4,SonyのOxford EQ,McDSPのAnalog Channel LEを
順にかけています。C4では、いらない帯域をおもいっきりたたいてありました。

ArabianVox.jpgArabianVoEqblog.jpg

主旋のVocalにはIK multimediaのCSRのPlateをかけてありました。曲によっては、Hall
だったりWavesのTrueverb,Renaissance Reverbを使いわけしています。

ArabianCRS.jpg

サンプル音源の出だし2コーラス目のAメロは、Delayのように聞こえますが、実際にうたっ
ています。次のBメロにはDelayをかけてあり、WavesのSuperTapで調整しています。サビ
はゲストのShallow Fieldのmikkoさんのヴォーカルもはいってステキになっています。3
コーラス目のAメロは3パートにわかれていて、それぞれ1サイクルのフレーズの拍子が
違うものが重なってユニークな仕上がりになっています。今回のVocal Partで、主旋以外
の重ねのアイディアは、他の曲もそうですが、その場で考えていくものが多かったので、
深夜のVocal録音が終わった朝には、よく腑抜けになりフラフラの朝帰りでした

ギター
今回は、GibsonのフライイングVを2~3台とMartinのアコギで収録。マイクのセッティング
は、Studio TAYLERでのデフォルト、SM57とc3000の組み合わせ。バッキングのマイクは
L,Rとも同じだが、アンプをAnjue氏の通常セッティング、JCM800とLine6 PODのペダル
式のものとの組み合わせと、私のJMP-1のアンプを使い分けました。「Arabian~」の
ミックスでは、バッキングギターは、WavesのRenaissance CompressorとBomb Factory
のEQP-1A,で調整後、DUYのDAD TAPEをかけてあります。

ArabianGtcomp.jpgArabianGtDuy.jpg

ギターソロでは、Line6のペダル式PODからラインで録音。この曲でもそうですが、アル
バム全体を通して、ダブルで録った曲が多かった気がします。そこは、Anjue氏のこだ
わりでした。某雑誌で、「プロツールスのダブルトラックはアナログミックスとのもの
とは印象が違う」との記事があり、確かに過去に同じフレーズを何本も重ねて、同じ位
置にミックスしたことがあったが、その本数分を感じなかった。その時はそれでよかった
のだが、アナログ回路を通らないコンピューターベースの場合、録り方で変化をつけたり
ミックスでの工夫が必要になるでしょう。今回ミックスでは、ダブルトラックの場合、そ
れぞれ違うEQで処理しています。「Arabian~」では、WavesのRenaissance EQとSonyの
Oxford EQを使っています。他の曲では、違う組み合わせもみられます。Panの位置も同じ
にはしていません、これも曲毎に違います。

ArabianSoloEQ.jpg

ドラム&ベース
長くなってきたので、少しマキます。ドラムにも最終的にMcDSPのAC LEでまとめられ
ています。ボ-カルの帯域にかぶるところは、C4で落とされていました。Kickのトラック
では、McDSPのCB4で処理されており、アナログ感がよくでていると思います。

ArabianDrumC4.jpg

ドラム録りも早く、三日間で終えましたが、その間オヂさんたちのオールドなリクエスト
についてきてくれて大変だったと思います。ベースに関しては、いつもゴリゴリな感じ
で、聞いていて気持ちのよいプレイをしてくれます。ピッキングがしっかりしている
ので、EQで音程感がでるよう1.6kHzをブーストしています。Compは、ベースにはよく使っ
ているBomb FactoryのFaiachild660とRenaissance Axxが挿してあります。最終的にやは
りDUYのDAD Tapeで複数のベーストラックをまとめてありました。


ArabianBEQ.jpgArabianBass660.jpg

キーボード
Keyの録音は、スタジオでは行わず、家で録音したものをファイルで渡してもらう形をと
りました。サンプル音源で聞けるオルガンはT-racks EQとMcDSPのAC LEで処理されてい
ます。Pad系のコーラスサウンドはWaves S1で広がりがプラスされています。

ArabianorEQ.jpgArabianS1.jpg

最後にKey担当のK氏は、このCD発売後、バンドを脱退していますが、録音中は大変お世
話になり感謝しております。私の追いつかない編集作業を助けていただいたり,ぶれない
ディレクションには感服でした。初期のFatima Hillのサウンドも彼の手による録音でし
たね。お疲れさまでした、ありがとうございました。

Arabian daughter say


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